年齢に負けない「思考力」「記憶力」の守り方
「最近、人の名前が出てこない」
「話の途中で“あれ、何を言おうとしてたんだっけ”と迷子になる」
50代を過ぎると、こうした“うっかり”を感じる瞬間が増えてきます。
これは、脳の老化=“脳のエイジング”がゆるやかに始まっているサインかもしれません。
ただ、落ち込む必要はありません。体のエイジングケアと同じように、脳にも予防と対策があるのです。
脳の神経細胞は20代をピークに減少を始め、40代後半〜50代で加速度的にその変化が進行すると言われています。
特に、記憶や集中に関わる“海馬”という部位は、年齢とともに縮小しやすい傾向があります。
さらに、以下のような変化も起こりやすくなります。
- 神経伝達のスピードが低下
- 血流の悪化による脳への酸素・栄養供給の減少
- 脳の抗酸化力の衰え(=サビつきやすくなる)
これらが重なることで、「思い出せない」「やる気が出ない」「眠りが浅い」などの不調が現れやすくなるのです。
「年齢だから仕方ない」ではなく、“これ以上落とさない”工夫がとても大切になります。
そのために有効とされているのが、以下のような生活習慣と栄養管理の組み合わせです。
- 軽い運動(ウォーキングなど)で血流促進
- 質の良い睡眠を心がける(深い眠りは脳の修復タイム)
- 好奇心を保つ趣味や読書・会話などの脳刺激
- 栄養バランスを考えた食生活やサプリでの補助
特にDHA・EPAやプラズマローゲン、ノビレチンなど、記憶力・認知機能を守るとされる成分の積極的な摂取は、今注目を集めています。
肌のハリや髪のコシのように目に見えるエイジングと違って、脳の衰えは気づいたときにはかなり進んでいることも少なくありません。 だからこそ、50代という“今”がターニングポイントです。
- 「気づいたときには、できないことが増えていた」
- 「まだ大丈夫だと思っていたのに、急に物忘れがひどくなった」
そんな後悔をしないためにも、今からケアすることに意味があるのです。
年齢を重ねても、クリアな思考と冴えた記憶を保っている人がいます。
彼らの共通点は、「体だけでなく、脳もケアしている」こと。
50代は、“まだ大丈夫”と“そろそろ気をつけたい”が重なる年代。
何かを始めるには、ちょうどよいタイミングです。
脳の老化は止められなくても、ゆるやかに、穏やかに進めることはできます。
日々の心がけと、脳を想ったケアで、10年後も“自分らしく”いられる準備をしていきませんか?